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施工事例再生可能エネルギー
貴重な電力を無駄にしない社会へ、
蓄電池システム工事を力強く推進。
太陽光発電は天候の影響を大きく受けるため、電力供給量が不安定であることが課題です。その解決策として、余剰電力を蓄え、必要な時に供給する大型蓄電池システムが注目を集めています。Hokuwaは、同システムの施工におけるパイオニアとして、持続可能な社会の実現に貢献します。

取材者:
脱炭素化やエネルギー効率の向上に向け太陽光発電の導入が進んでいますが、最近では大型蓄電池システムも注目されているそうですね。
Hokuwa:
太陽光発電は、発電した電力を一定価格で買い取ってもらうことが可能であることから、近年、太陽光発電システムを整備して電力市場に参入する事業者や自治体が増えています。
しかし、太陽光発電には発電量が天候に左右されるという大きな課題がありました。曇り空でほとんど発電されない日がある一方、条件が良い日には消費しきれないほどの電力が生み出され、「余剰電力」となって捨てられてしまうのです。
この課題を解決するのが、大型蓄電池システムです。余剰電力を貯蔵しておき、需要の高い時間帯に供給することで、電力の有効活用ができます。そのため、同システムを導入しようとする動きが事業者や自治体の中で出てきています。

取材者: 数多くの事業者の中から、Hokuwaが施工者として選ばれる理由はどこにありますか。
Hokuwa:
最適な用地提案から施工、補助金申請までをトータルにサポートできることがHokuwaの最大の強みであり、施工者として選んでいただいている理由だと考えています。
当社は、再生可能エネルギー事業に早期から参入し、太陽光発電システムの設置実績を重ねてきました。そこで培った、営業部門と施工部門の緊密な連携によって迅速にプロジェクトを推進するノウハウが、蓄電池システムの構築においても生かされています。
補助金事業という性質上、年度内納品が必須条件であったため、通常18カ月程度必要な工期を9カ月に短縮し、チーム一丸となって無事、完工に至った例もあります。

取材者: 工期をそこまで短縮したのは驚異的な成果ですね。どのように工事を進めましたか。
Hokuwa:
それは2023年夏から24年3月末まで石川県河北郡津幡町で実施した工事でした。高さ3メートル、幅9メートル、重量27トンに及ぶコンテナ型の蓄電池を4基、設置しました。一口に蓄電池と言っても、さまざまなタイプがあります。同種の蓄電池の設置は福岡県に続いて2例目であり、当社では初めての挑戦でした。
施工にあたり、まず現地の環境条件を詳細に調査し、降雪期までに基礎工事を完了させるよう計画を立てました。併せて、コンテナトラックや設置用重機の搬入ルートの確保、経路上の橋梁の積載制限の確認も行いました。
設置工事には高度な技術的知識が必要で、福岡県の既設蓄電池施設の視察やメーカー提供資料の徹底的な理解に努めて工事に備えました。施工を無事に終えることができ、担当部署一同ホッとしました。
今後も再生可能エネルギーの普及に貢献すべく、技術力の向上と提案力の強化に努めていきます。
