Works

施工事例

能登半島復興工事

キャリア事業
NTTインフラ設備復旧

能登の通信環境を支えるのは、
地域に根差す企業の使命。

能登半島地震で被災した通信インフラの復旧・復興工事に全力で取り組んでいます。2024年1月1日の発生直後から現場へ急行し、当社の強みである設計・施工・保守の一元管理体制を生かした復旧活動を展開してきました。

取材者: 能登半島地震では、広い範囲で通信に不具合が生じました。こうした状況下、キャリア事業本部ではどのように対応したのですか。

Hokuwa: 被災地において通信インフラは、被災者の安否確認や災害情報の入手に欠かせない重要なライフラインです。
長年、北陸の通信を支えてきた企業として、能登半島の通信状況をいち早く確認し、不具合に対応することは使命だと考え、発災直後から現地に入りました。
現地では通信機器の復旧作業はもちろん、発災直後から断水が続いてトイレが使えない状況が続いていたことから地域支援も並行し、「トイレカー」を配置して地域住民の方にも使ってもらうなどの活動も展開しました。金沢市内の本社から水や食料を運ぶなど、キャリア事業本部だけでなく、総務部や経理部などの本社組織も含め、会社総力を結集して取り組みました。

取材者: 復旧作業と言っても通常の現場とはまったく状況が違います。どのように作業を進めたのですか。

Hokuwa: 発災直後は現地の情報がほとんどありませんでした。道路が寸断され、しばらく金沢に戻れない可能性があったことから、数日分の食料や水、簡易トイレ、そして衛星通信携帯などを工事車両に積み込んで出発しました。
拠点は七尾市内に構えました。ベッドや布団はなかったため、当面は寝袋で休息を取りながらの作業となりました。しかし、被災した皆さんはもっと大変な思いをしており、せめて通信途絶だけでも解消したいとの一心で工事を進めました。
現地では、どこで電線が切れたか、どのアンテナが故障したかといった通信障害の原因を速やかに解明し、断線区間へのケーブル新設や設備の修理といった復旧工事にも迅速に取り組みました。
2024年の秋頃からは、輪島市・珠洲市・穴水町・能登町の仮設住宅用の通信アンテナ(基地局)を設置するなど、より快適な通信環境に向けた整備を一歩ずつ進めています。

取材者: 能登半島の復興はまだまだ時間がかかりそうです。Hokuwaでは、今後どのように取り組んでいきますか。

Hokuwa: 現在、仮復旧は完了していますが、根本的な復旧にはたくさんの課題が残されています。今なお傾いたままの電柱は多く、地下ケーブルを収容する管路が損傷している可能性もあります。能登では、通信インフラを土台から再構築することが必要です。
震災の影響を受けた地域は広く、通信に関する完全な復旧には数年単位の時間がかかると言われています。設計・施工・保守のノウハウを持つ地域の企業として、能登の皆様が安心して暮らせる日まで力を尽くしたいと思います。

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